オーバーランドトラック6日目。
今日は3つの滝巡りが楽しめる日です。私たちは3つ目のハーネットフォールだけに行き、ゆっくりと水遊びする作戦にしました。
お天気も良く、楽しい一日になりました。
2021年12月27日、晴れ、距離:9.6㎞+1.5㎞(滝)
キアオラハット➝デュケーンハット
9:10→10:00 (50min), 約3km
本当は3つともの滝に行ければよかったのですが、タローとジローはサイドトリップには消極的なので、レンジャーおススメの1つだけに集中することにしました。
それに明日は早朝発なので、今日は小屋に早めに着いてベッドを確保したかったのです。
朝9時すぎ、まだほかの人たちがゆっくりしている中、出発。
苔むした森の中、鳥の鳴き声を聞きながら歩いていきます。
ゆるやかな登りを約3キロ。昔の狩猟小屋、デュケーン・ハットまではあっという間でした。
小屋の中には昔の写真が飾ってあり、捕まってしまったウォンバットの写真がありました。
デュケーンハット➝ハーネットフォール分岐
10:15→11:25 (1h10min), 2km
小屋で小休憩したあと、また森の中を進みます。
まるで神隠しに合いそうな深い森。
「神隠しに合いそうだね」と言うと、子供が「神隠しってだれ~?」と。そう来たか・・。
1つ目、2つ目の滝(ダルトンフォールとファーガソンフォール)への分岐まで、40分ほど。小休憩したあと本道を先へと進みました。
さらに25分ほどでハーネットフォールへの分岐へ到着。
ほかの人たちは1つ目、2つ目の滝へ寄り道するため、私たちが今日の一番乗りで、これからしばらくは誰も来なそうな雰囲気です。
ハーネット・フォール
11:30→11:50(滝上部に到着、休憩約1時間半)→13:40
カラウォン対策のため荷物にしっかりカバーをかけて、お昼と水着を持っていざ滝へ!
ゆるやかに下っていくと、滝の音が響いてきました。
ここかな?と思う小道を入ると、おっとっと!いきなり滝の落ち込み口が現れました。すぐそばまで水しぶきが上がっていてすごいスリル。
ここから滝つぼの方まで下っていけるので、とりあえず行ってみることに。
5分ほどで滝の下の河原に到着。この滝はたしかこの周辺で一番落差が大きいらしく、とても立派。すごい迫力で大量の水が流れ落ちてきていました。
気温も27℃ほどで、絶好の水遊び日和。ウキウキと水着に着替えて川に足を入れると・・・冷たいのなんの!
数日前の湖や川よりも断然冷たくて、1分ぐらい入っているのが限界でした。
やっぱり滝の上のほうが水温が高いかも・・ということで、水着のまま滝の上部に移動。
滝の落ち込み口のすぐそばに、中洲のようになっている平べったい岩があり、あそこでお昼を食べたら良さそう!
でもそこに行くには川を渡らなくてはいけません。見た目的にはこちらの方が温かそうだけど、やっぱり氷水のような冷たさで、ウワ~冷た~い!と叫びながら、なんとか中洲へと渡りました。
滝の音を聞きながらお昼ごはん。Tシャツの洗濯もしたりして。
昨日はマウントオッサ登山でガンガン歩いたし、こんな風にのんびりの日もまた楽しいものです。
食後、子供たちは石投げでおおはしゃぎ。サブローは助走をつけて走った勢いで滑って川にはまっていました。
1時間半ほどゆっくりしたあと、滝をあとにしました。
ハーネットフォール分岐➝バートニコラスハット
13:40→15:20 (1h40min), 5km
分岐に戻ってからは、登りがはじまります。
ゆるやかに森の中を登って、デュケーン・ギャップ(峠)へ。
でも荷物も軽いし、これまでに経験した登りと比べれば全然大したことはありませんでした。オーバーランドトラックでの登り区間はここが最後です。
タローとジローは、またベッド確保のため先行してくれて、残りのメンバーはゆっくりと森の中を下っていきました。
湿った森の中、可憐な白い花がたくさん咲いていて癒されました。
沢山の小川を渡り、苔むした木々の間を抜けてゆくと、ひょっこりと今晩の山小屋バートニコラス・ハットが現れました。
バートニコラス・ハット
この小屋は天井が高くて、内部は広々。
10人ほど寝られるベッドルームが3つ。
テーブルがゆったり配置された食堂のほかに、乾燥室までありました。
本日の夕飯は牛とじ丼、肉豆腐、豚汁。
仲良くなったオージー家族は、なんとトレッキング中毎晩全く同じメニュー(パスタのチーズソース和え)を食べているのだそう!それじゃあ山歩きの楽しみが半減だ~。
別の家族のお父さんは私たちのキューピーマヨネーズを見て、「ベストソース・インザワールドだよね!」と言っていました。
夕食後、子供たちはまたトランプ大会。
明日はもうゴールなので、みんなで遊べるのも今夜が最後です。8歳から16歳までが一つのテーブルで仲良く遊んでいるのがとても微笑ましかったです。
夜中にトイレに起きると、はっと息をのむほどの星空が広がっていました。
しばらく見ていると流れ星がスーッと。オーバーランドトラック最後の夜が静かに更けていきました。