職人の墓を出たあとは、西岸で一番人気の観光スポット、王家の谷へ。
王家の谷は大混雑!
職人の墓から王家の谷は車で10分ぐらい。
西岸の見どころは狭いエリアに集中しているので、あっという間に移動できてラクチンです。
朝9時すぎに王家の谷の駐車場に到着すると、大型バスがズラリと並んでいました。
こんなに沢山の観光客、いったいどこからきたの!?(クルーズ船や、紅海のリゾートからの日帰り客かな?)
私たちも負けてはいられません。人の流れに乗ってチケット売り場へ。
チケット売り場の建物内には王家の谷の立体模型が。地中深くに造られたお墓の様子が良くわかって、一見の価値ありです。
王家の谷のチケットは、まず入場料600ポンド(約3000円)で、一般公開されている10のお墓の中から3つを選んで見ることができます。3つだけ選ぶなんて難しい!
さらにオプションで追加料金を払うことによって、特別公開のお墓も見ることができるという仕組み。
追加料金が必要なお墓の中でもとびきり入場料が高いのはセティ1世の墓で、なんと約9000円!
家族5人分は到底払えませ~ん。代わりと言っては何ですが、宿のおかみさんにおすすめしてもらったラメセス6世の墓は1000円弱。リーズナブルなわりに見ごたえがあるということで、こちらを購入。
ツタンカーメンの墓は、直前まで追加購入するかどうか迷いましたが、タクシーの運ちゃんが「高い割に壁画もほとんどないし、見なくていいよ。Don’t go there!」というので、やめにしました。
チケットを買って建物の外に出ると、谷までピストン輸送してくれるゴルフカート乗り場がありました。
でも大勢の観光客が秩序なくカートの順番待ちをしていたので、私たちは歩いて谷へ行くことに。歩いてもほんの5分ほどの距離でした。
王家の谷内部
谷の内部までくると、四方八方に細い道が広がっていて、あちこちにお墓の入口がありました。
まず目に入ったのはツタンカーメンの墓。
まさしくここでハワード・カーターが世紀の大発見をしたんですね。でも今回は入りません。
ラメセス6世の墓
私たちは、まず初めに特別公開のラメセス6世の墓へ!
入口付近にはほとんど絵が残っていませんでしたが、奥へ下っていくと、次第に細かいレリーフが。
楕円で囲まれた部分は「ラメセス6世」。これでもかとばかりに繰り返してあります。
周りにはなんて書いてあるんでしょう。ヒエログリフが読めたら楽しいだろうなぁ。
最奥部の天井には、夜になると太陽を飲み込み、朝にはまた生み出すという女神が描かれていました。
さきほどの職人の墓とは比べ物にならない広大な空間に、びっしりと細かいレリーフが。
さすが王の墓!というかんじ。
どこもかもが美しかったです。
ラメセス6世の墓は追加料金が必要なだけあって、観光客が少なめでゆっくり見られたのもよかったです。
ラメセス9世の墓
お次はラメセス9世。
ここは一般入場券で入れるので、入口からしてこの混み具合。
さっきのラメセス6世の墓と比べたら少し保存状態が悪いかも。
でもところどころにハッとする美しい絵がありました。
このフクロウや、その下の碁盤模様がとってもきれい。
ファラオが身に着けている透け感のある腰巻も素敵でした。
タウセルト・セトナクトの墓
お次はタウセルトとセトナクトの墓。
ここはもともと入るつもりはなかったのだけど、タクシーの運ちゃんに「ここが一番おすすめ。絶対行くべき!」と猛プッシュされ、入ってみることに。
運ちゃんはさらに「中に特別な部屋があってそこが最高にきれいだから、番人にチップを渡して見せてもらうといいよ」と言っていたけど、この日は大混雑でそんな雰囲気にならなくて見られませんでした。
タウセルトとセトナクト、これまで聞いたことのない名前でしたが、タウセルトというのは女王様だそう。
その次の代の王がセトナクトで、出来の良いタウセルトのお墓を自分のものにしちゃったとかで、2人分のお墓が一カ所にあるそうです。
女王のお墓と言われてみれば、確かに女性らしい優美な雰囲気が漂っていました。
運ちゃんおすすめも納得の素敵なお墓。お墓に「素敵」っていうのもおかしい気もしますが。入ってみてよかったです!
作戦会議
さて、一般チケットで入れるお墓はすでに2か所見たので、残すところあと1カ所。
貴重なあと1カ所、どこを見ようか作戦会議をしました。
冬だというのにかなりの日差しで、暑くなってきました。
これまで見たお墓はどこもパステル調の優しい色合いで、時代もそこそこ近くて雰囲気が似ていました。ちょっと違う色調が見てみたいということで、少し古めのラメセス1世のお墓に決定!
大みそかのこの日は谷全体が観光客だらけで、どのお墓の前もディズニーランドのアトラクションのように、入口に列ができていました。
ラメセス1世の墓
さて、最後はラメセス1世のお墓。
ここが一番並びました。長~い列でしたがじわじわと進み、15分ほどで入場できました。
なんの飾りもない狭い通路をどんどん下っていくと、最後に石棺のある部屋が現れました。
石棺の周りにはぐるりと壁画が。
狭い部屋だけど、ほぼ完全に絵が残っているので、とってもきれい。
トラの毛皮の衣装は尻尾や爪まで細かく描かれていました。
他のお墓とは雰囲気が全然違い、小さいけれど密度が高い、美しいお墓でした。
王家の谷の感想
王家の谷は噂にたがわぬ素晴らしいところでした。
周りは岩の絶壁で、その景色だけでも観光名所になりそうな場所なのに、地中には世にも素晴らしい3000年前の壁画がほぼ完璧な状態で眠っているのです。
こんなに貴重なものを今の時代に目にすることができて、墓主のファラオ、墓づくりの職人、発掘した人、保存した人、いろんな人々に感謝したくなる場所でした。
ここまで来られてよかった!