【エジプト】2023年末旅行⑩アスワン観光☆切りかけのオベリスクとクヌム神殿のナイロメーター

アスワン二日目は、予定を詰めず、2か所だけ観光しました。

まず午前中は切りかけのオベリスクへ。午後はエレファンティネ島のクヌム神殿をゆっくりみて回りました。

エレファンティネ島~アスワン市街のフェリー

ホテルはエレファンティネ島にあったので、まずはフェリーでアスワンの街へと渡りました。外国人料金は10ポンド(約50円)。

ほんの数分の船旅ですが、ナイル川を渡る風がさわやかでミニクルーズ気分。

フェリーは小さめの船で、男性は前、女性は後ろと別れて座るようになっていました。

エレファンティネ島から乗り込んだ女性たちは全身黒づくめの服装。皆さん顔見知りっぽく、おしゃべりに花が咲いてました。

切りかけのオベリスク

船着き場からオベリスクまではタクシーに乗ってもよかったのですが、歩いても15分ほどだったので歩くことに。

かなりローカルな住宅地をテクテクと。

途中少し道に迷い、正しい道を教えてくれた少年にバクシーシを要求されながらも(「あっちだよ」と言ってくれただけなので払いません)、無事「切りかけのオベリスク」に到着。

昔の石切り場の跡。中はけっこう広くて、順路に沿っていくとオベリスクにたどり着くようになっていました。

ピラミッドを作るときにも質のよい硬い石はアスワンから運んできたらしいし、その昔にどうやって切り出していたのか、興味津々です。

石切り場の所々には、こんな穴が開いていました。

石を切り出すためには、まず岩にあけた穴に木を挟んで、その木に水をかけることにより木を膨張させて、岩にひび割れを入れたそうです。この穴もそのために使うはずだったのかな。

ここの主役「切りかけのオベリスク」はどーんと横たわっていました。

せっかく切りかけたけど亀裂が入って放置されたというオベリスク。ここまで頑張って掘ったのに、職人たちはさぞかしガッカリしたことでしょう。

一説によるとハトシェプスト女王がカルナック神殿に奉納するために造らせたものだったとか。

オベリスクの周りには、いかにも手で掘ったような跡が。4000年前の職人の努力がしのばれます。

エジプトの偉大な建造物をどうやって作ったのか、その様子が垣間見られるとても面白い場所でした。

エレファンティネ島への帰り道

帰り道、アスワンの船着き場近くのパン屋さんでエジプトパン、アエシを購入。5枚で50ポンド(250円)と言われたけど、よく考えたら高すぎ(汗)

パン屋の向かいのサンドイッチ屋では、ファラフェサンド5人分70ポンド(350円)。こちらは適正価格で嬉しい♡

またフェリーに乗り、エレファンティネ島に戻ってきました。

島の中はこんなかんじ。かわいらしいウォールペイントのある家がたくさんありました。

グーグルマップもあてにならないような細い路地なので、勘を頼りに・・とはいえ案の定迷ってしまい、道端で遊んでいた女の子たちがホテルまで案内してくれました。

最後に「スイーツちょうだい」とねだってきたけど持ってなくてゴメン!

ホテルの屋上で、テイクアウトしたファラフェサンドでランチ。エジプトのパンはモチモチしていてとってもおいしかったです。

クヌム神殿

午後はエレファンティネ島の南端にある遺跡、クヌム神殿へ。ホテルからは徒歩5分ぐらいでした。

ホテルからの最短経路(ただの空き地)を歩いていくと、いつの間にか遺跡の中に入っていました。

すぐ横にはナイル川。ファルーカでにぎわっています。

内部はこんな感じでかなり広く、いろいろな時代の遺跡が混在しています。

それなのに案内や説明がほとんどなかったので、自分がいつの時代の何をみているのかよくわからずじまいだったのが残念。

こちらはカラブシャ神殿のレリーフ。ハトホル女神?がとっても美人さん♡

アジュアラ門。修復度合いがすごくて、よくあのピースの場所があそこだって分かったなぁと感心。

クヌム神殿の方へ行ってみました。

ここには沢山のレリーフが無造作に置かれていました。

フンコロガシの描写がリアルで気になったカルトゥーシュ。おそらくアメンヘテプ2世のもののようです。

ここから川の方へと行き、お目当てのナイロメーターを探しますが、なかなか見つかりません。右へ左へウロウロ迷って、やっとのことで川へ降りていく階段を発見!

階段横のあちこちにナイロメーターがついていました。

ナイロメーターとは、その昔ナイル川の水位を測るために使っていた目盛のこと。川の水位によって、その年の税率を決めていたそうです。

階段はかなり長く、高さ10メートルぐらいに渡ってずーっと目盛があり、古そうなのから比較的新しそうなのまで。長年使われてきたようです。

また上の神殿エリアに戻って、仲良しの王と王妃のレリーフを発見。

崩れたまま放置されてる遺跡。

こんな住居跡も。

生活感が伝わってきますが、「Ancient Town」と書かれているだけなので、いつの時代のものなのかは不明。

日が暮れてきて寂しい感じになってきたので、ホテルへ帰ることにしました。

エレファンティネ島のクヌム神殿は、観光客がほとんどおらず「自分だけの発見」が出来そうなワクワクする場所でしたが、案内がほとんどないので、もっと予習してから行けばよかったと反省です。

広告
広告大
広告大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする