2024年の元旦はルクソールで迎えました。
昨日の大みそかは王家の谷でファラオたちのお墓まいりをしたので、今日は東岸の神殿でルクソールならではの初もうでを。
初日の出
朝6時半、宿ナイルウィンドのおかみさんと、初日の出を見にナイル川の川岸まで散歩。
宿のおかみさんとっておきの場所で初日の出を待ちました。
対岸のルクソール神殿のオベリスクと重なって、じわじわと昇ってくる初日の出。
今年も良い年になりますように!
この辺りには可愛い猫がた~くさん。とっても有意義な朝散歩でした。
ルクソール神殿
朝食後、ボートで川を渡りやってきたのは、先ほど太陽と重なっていたオベリスクのあるルクソール神殿。
ルクソール神殿は、この後行くカルナック神殿の付属神殿だそう。とはいえ、規模はとても大きく見ごたえ充分でした。
コンコルド広場に片割れがあるというオベリスク。やっぱり両方そろっていた方がよかったのにね・・。
第一塔門をくぐるとまず現れるのがこのモスク。ルクソール神殿は1900年ごろまで土砂に埋もれていたそうで、14世紀に建てられたモスクの入口がかなり上の方にあります。
そんな事情があって神殿のレリーフが何千年ものあいだ美しいまま残っていたんだなぁ、と納得でした。
モスクを通り抜けると、柱に囲まれた広場が現れました。元旦の朝ということで観光客が少なくとってもいい雰囲気。
広場の先には大列柱室。
柱のレリーフは少な目でしたが、周囲の壁には細やかで面白いレリーフがたくさんありました。
一番下はめずらしい「アクロバットをする集団」だそう。
絵になる管理スタッフ。
美しい花形の柱がとても印象的。切っても切っても花になる金太郎飴みたい。
一通り神殿を見て回り、神殿入り口にあるスフィンクスの参道にやってきました。
ここをまっすぐ2㎞歩くと、次の目的地カルナック神殿にたどりつけるようです。でも1月とはいえ日差しはきつく、歩く案は却下。馬車で移動することにしました。
ルクソール神殿の入口で客待ちをしていた馬車と交渉し、100ポンド(約500円)で商談成立。次男は御者席に座り、手綱も握らせてもらっていました。
車に混ざって車道をパカランパカランと。街の風景をゆっくり眺めながらの馬車での移動はなかなか面白かったです。
カルナック神殿
さてさて、カルナック神殿に到着。カルナックって、何とも神秘的な響きで昔からあこがれていました。エジプト最大の神殿だそうです。
めずらしい羊のスフィンクスの間を通って神殿に入っていきます。
こちらはさすがの人気で観光客で大賑わい。
列柱室はさきほどのルクソール神殿よりもさらに圧巻でした。
巨大な柱がなんと134本!しかも美しい色の残るレリーフがビッシリと。
上部のレリーフはさらに色鮮やか。じっくり見たいけど首がなかなか大変。
さらに奥へと足を進めると、ハトシェプスト女王の礼拝所がありました。
義理の息子トトメス3世の仕業で削り取られてしまった人影が女王。周りの神様たちはとても美しい色のまま残っていました。女王の姿も残っていたらさぞや素敵だったろうに。
さらに奥へ行くとトトメス3世の祝祭殿。
天井には星が一面に散りばめられ、天井の青、柱の茶や黄色がとてもきれい。風化ぎみなのも味があり、カルナック神殿の中で一番気に入った場所でした。
祝祭殿のさらに裏手には、「トトメス3世の植物園」と呼ばれるレリーフが。
遠征先のシリアやパレスチナから持ち帰ったという動植物が繊細に描かれていて、とっても素敵でした。
そしてさらに奥にもまだまだ遺跡は続いていました。
カルナック神殿、どこまで続くの?という規模です。ここまで来るとツアー客はほとんどおらず、とても静かに遺跡探検気分を味わうことができました。
遺跡の横側を通って、また中心部に戻ってくると、このにぎわい。
3つのオベリスクが一度に見渡せる聖地の横の広場。
写真スポットがたくさんあり、だれもかれも楽しそうに、映え写真を撮るのに夢中になっていました。
帰りはまた馬車で公共フェリー乗り場へ行き、フェリー(1人7.5ポンド、約40円)で西岸へ戻ってきました。