オーストラリアはタスマニアにあるオーバーランドトラック。
6泊7日の山歩きの記録を描きましたが、今回はその準備について、これから行く方や興味のある方のお役に立つような情報を書いてみたいと思います。
!重要!2024年7月から予約方法が変更になります。詳しい情報はこちら↓をぜひご覧ください。
実際のトレッキングの記録はこちらからどうぞ↓
Contents
オーバーランドトラックの予約
まずはここが肝心!
基本情報
- 10月1日から5月31日までの春夏秋シーズンに歩くためには、オンライン上での予約が必要
- 予約は毎年7月1日の午前9時に国立公園のウェブサイトでオープン
- 出発日を選んで、予約する。メンバーの人数も決めておく必要あり
- 1日につき34人だけが入山できるので、けっこうな狭き門
私たちの場合
実際、2021年7月1日の午前9時に予約サイトにアクセスすると、アクセスが集中していてなかなかつながらずビックリ。
やっとつながって希望の出発日を選んでも、住所などの必要事項を記入しているうちに、別の人たちに予約を取られて「もう空いていません」というメッセージが!
「もう12月と1月の空いている出発日ならどこでもいい。とにかく早くクリックしないと!」という感じで、ようやく予約がとれました。
特に希望の日程がオーストラリアのホリデーシーズン(クリスマス休暇やイースター休暇)とかぶる場合は、絶対に7月1日午前9時(タスマニア時間)にパソコンの前にスタンバイして予約することをおススメします。
日程
基本情報
- 出発日は、雨が降ろうが槍が降ろうが予約通りにする必要がある
- 途中の日程は自由に決められる。3日で駆け抜けても、10日かけてゆっくり回ってもOK(ただし食料を日数分持っていく必要がある)
- ルート上には5カ所の小屋があるため、通常のモデルコースは5泊6日
私たちの場合
私たちは一日余裕をもって6泊7日で日程を組みました。
というのも、1日余裕があれば、ひどい天候の場合は先に進まず同じ小屋で停滞することもできるし、Pelion Hut からは色々なサイドトリップに行けるので、連泊してゆっくり周辺を楽しむのもいいかなと思ったからです。
実際には Pelion Hut までの行程ですごく疲れたので、 Pelion で連泊して休息日を作りました。一日ゆっくりしてから翌日の少々ハードな Mt Ossa 登山に挑めたのでとてもよかったです。
アクセス関係
バス
基本情報
- 冬以外の間、オーバーランドトラックの出発地点は Cradle Mountain、ゴール地点は Lake St Clair の Cynthia Bay と決まっている(一方通行のルート)
- ローンセストンとホバートから、数社のバス会社が出発地点とゴール地点への送迎を行っている
- バス会社によっては不要な荷物の預かりサービスや装備のレンタルをしている
私たちの場合
私たちは Overland Track Transport というバス会社に、タスマニアの地方都市ローンセストンから出発地点までと、ゴール地点からローンセストンまでの送迎を頼みました。
また、この会社は装備のレンタルも良心的価格でやっていて、私たちはMSRの燃料入りボトル2本と、緊急連絡用のパーソナルロケータービーコンを借りました。
オーバーランドトラックを歩く人のニーズに合ったサービスを提供してくれるので、おススメできるバス会社です!
フェリー
基本情報
- オーバーランドトラックの最終日にはレークセントクレアをフェリーで渡るか、その周辺をさらに1日かけて歩くかの選択ができる
- フェリーの場合、電話での予約が必須(予約先はLake St Clair Lodge)
- フェリーは通常9:30、13:00、15:30の一日3便
- バスでローンセストンやホバートまで同じ日に行くためには、9:30か13:00のフェリーに乗らなくてはいけない
私たちの場合
私たちは、景色がよく何より楽チンなフェリーを選びました。
オーバーランドトラックを予約した数日後(つまり出発の5か月前)に電話したのですが、13時の便はもう満員と言われてしまいました。でも運よく臨時増発の11時30分の便を予約することができました。
なにはともあれオーバーランドトラックを予約して日程を決めたら、次にはフェリーの予約も忘れずに!
持ち物
基本情報
- 水は小屋の雨水タンクを利用できる。浄水することが推奨されている
- 食料はすべて持参しなければいけない
- 携帯の電波が届かないので、パーソナルロケータービーコン(PLB、緊急信号発信機)を持って行った方がよい。バス会社やビジターセンターでレンタルできる
- 必要な持ち物リストは、予約後に送られてくる冊子に載っている
私たちの場合
私たちは浄水のために Grayl のプレス式ウォーターフィルターをもっていきました。前半はずっと使っていましたが、後半は面倒になって、雨水タンクの水をそのまま飲んでいました(私たちは大丈夫でしたが、おススメはしません)。
食料は日本のフリーズドライ製品、アルファ米をたくさん持っていきました。やっぱり日本の味はほっとします。オーストラリアのアウトドアショップにもそれなりにフリーズドライ製品は売っています。
PLBはバス会社でレンタルしました(一日約8ドル)。結果的に使うことはありませんが、Mt Ossaは滑落や落石の心配がある山だったし、猛毒のヘビもいるので、持って行ったほうが安心です。
持って行ってよかったもの
- ストック(ぬかるみで役立った)
- スパッツ(ヒル、ヘビ対策)
- カードゲーム(山小屋到着後に時間がたっぷり)
- 水着(下着で泳いでいる人もいたけれど、やっぱり水着の方が気分がいい)
持って行かなくてよかったもの
- テントのペグ(ウッドデッキにテント固定のための鎖があった)
こんなところかと思います。もし何かご質問があれば気軽にコメントしてください!
コメント
オーバーランドトラックの記事、楽しく読ませて頂きました!
そんな素敵なところが、地球上にあるんだ!とワクワクした気持ちになれました。
行ってみたいところが、人生の目標が一つ増えました。
ありがとうございます。
Yunaさん、コメントありがとうございます!読んでいただけてとてもうれしいです。
オーバーランド、ぜひいつか行ってみてくださいね!
さらに時間があれば、タスマニアにはオーバーランドの他にもいい場所がたくさんありますよ。
こんにちは!
今度の年末に行くので大変参考になります。
テント場はどこもすべてウッドデッキの上という感じだったでしょうか?
ペグとガイライン(張り綱)を持っていくか迷っています。
まっちゃん様
読んでいただけて嬉しいです。
テント場はどこの小屋でもウッドデッキでした。
ただNew Pelion Hutだけはウッドデッキと地面の、どちらもあったと思います。Google Mapの写真でもそんな感じの写真が2枚載っていましたよ。
おそらく自然への影響を最小限にするために、ペグを使わなくてすむように(使えないように)しているのだと思います。もし何か不安なら最低限の4本ぐらい持っていくのはどうでしょう?
素敵なトレッキングになりますように!
早速のお返事ありがとうございます!
大変参考になります。
準備で色々考えることが多くて大変ですよね。
すみません、あともう一つ教えて下さい。
湖で洗ったシャツやパンツをHutの中か外で干したりできるんでしょうか?
そもそも干せないとか、Tシャツなどは干してもパンツ(下着)はマナー的に干さないとか、
皆んな何でもバンバン干してる、とか。
まっちゃん様
洗濯ものは主に小屋の横(屋外)に干していました。小屋の中は薄暗くて人口密度も高めなので、あんまり干すような雰囲気ではなかったです。でもその時のメンバーによると思います。
パンツも大っぴらにでなければ大丈夫だと思いますよ。
あと、洗濯とはいいますが、洗剤はNGだと思います。参考になれば幸いです。
カンチャさま
お返事ありがとうございます!大変助かりました!
お礼の返信が遅くなってごめんなさい。。
まっちゃん様
いえいえどういたしまして。
楽しいトレッキングになりますように!