タスマニア島にある世界中のトレッカー憧れのトレッキングルート、オーバーランド・トラック (Overland Track)。
世界遺産にもなっているタスマニアの大自然の中を、約6日間かけて歩くコースです。
途中にお店などは一切ないので、すべての食料を自分たちで背負っていかなくてはいけません。
ずっと前から一度歩いてみたいと思っていたこのコース。子供たちも荷物を背負えるほどに成長したので、思い切って挑戦してみました!
2021年12月の記録です。
タスマニア第2の街、ローンセストン
タスマニアの州都はホバートですが、クレイドルマウンテンへアクセスするにはローンセストン (Launceston) が一番便利です。
2021年12月20日、飛行機でローンセストンに入った私たち。
まずは1泊して食料を買い足したりして過ごしました。
ローンセストンの街はと~ってもこじんまり。でもカトマンドゥやマックパックなど、アウトドアショップは何軒もあって充実していました。
タスマニアは思っていたよりも寒かったので、サブローのために分厚いフリースジャケットを追加購入。
ローンセストン➝クレイドルマウンテンの移動
次の日、予約しておいたバスで、オーバーランドトラックの出発地であるクレイドルマウンテンまで移動です。
お願いしたのは Overland Track Transport というバス会社。
帰りも同じ会社を利用する場合スーツケースなど不要な荷物は預かってくれるので、とても助かりました。
午前11時半、滞在していたホテルの前まで、荷物入れを引っ張ったマイクロバスが迎えにきてくれました。
クレイドルマウンテンまでは約2時間半の道のりですが、途中シェフィールドという田舎町で小休止。ベーカリーでハンバーガーなどを買ってお昼にしました。
午後2時過ぎ、クレイドルマウンテンに到着。小雨がちらつくあいにくのお天気でした。
シャトルバスに、今晩宿泊するディスカバリー・ホリデーパーク(キャラバンパーク)で降ろしてもらいました。
ディスカバリー・ホリデーパーク
私たちが予約したのは最大6名まで宿泊できるスタンダードキャビン。
家族5人でキッチン付きというと、クレイドルマウンテンのエリアの中で選択肢はほぼここだけでした。
節約したい場合はテントで泊まることもできますが、明日の朝は早めに出発したいので却下。雨が降っていたのでキャビンにしてよかった~。
キャビンの中は、キッチン付きダイニングルームに、二段ベッドが2セットとダブルベッドにバスルーム。
狭いながらも必要なものはすべてそろっていて、快適にすごすことができました。
出発の登録とセーフティインダクション
オーバーランドトラックの出発前には、ビジターセンターで出発の登録をして、安全のための説明をうけることになっています。
登録は出発前日の午後3時から4時まで、もしくは出発当日という決まり。
ディスカバリーパークにチェックインしたあと、午後3時前にビジターセンターに出向きました。
まずは予約表を見せて、オーバーランドトラックの通行証を5人分受け取りました。
コロナ禍のためここまで色々不安がありましたが、いよいよ出発できるという実感がわいてきました!
それからスタッフがスライドを見せながら、安全のための説明や持ち物の再確認をしてくれました。
スタッフに言われたことで特に重要そうだったことは・・
- 携帯の電波はほぼない
- 動物があさりにくるので、テント泊の場合夜は食料を山小屋に置いておくこと
- サイドトリップで行ける Cradle Mountain , Barn Bluff と Mount Ossa のレベルはどこもハード。雨のあとは特に滑りやすいので行かないほうがいい。
- コロナ感染予防のため、山小屋ではマスク着用のこと (2021年12月時点)→実際は2日目以降マスクしている人がどんどん減って、3日目からはゼロに
最後に何か質問は?と聞かれたので、「トラックの途中に川や湖があるみたいですが、どこで泳げますか」と尋ねると、「どこででも泳げるけど、水温は4℃よ」との返事。
真夏なのに4℃だなんて! 張り切って水着を持ってきたのに、泳げるかなぁ。
ウォンバット探索
夕方のひととき、ウォンバットを探しにちょっと散歩してみました。
ディスカバリーバークの入口にもウォンバットに注意の看板が。
メインストリートの脇の遊歩道を5分ほど歩くと・・・
いました!ウォンバット!!
そっと近づいたつもりだったけど、ササっと逃げられてしまいました。残念。
明日からもウォンバットに会えるかな~。
いよいよ明日出発。楽しみです。