いよいよオーバーランドトラック1日目。
全行程の中で、今日が一番登りが多いルート。さらに6泊7日分の食料を詰め込んだザックの重たいこと・・。
出発までのワクワク感も吹っ飛ぶ、なかなかハードな一日になりました。
2021年12月22日、曇り+強風、歩行距離:10.7㎞
Contents
シャトルバスでロニークリークへ
まず朝9時すぎ、ビジターセンター前からシャトルバスに乗り、15分ほどでオーバーランドトラックの出発地点ロニークリークに到着。
バスの外に出たとたん、小雨まじりの冷たい風がビュービュー。
一応持ってきたけど「夏にこんなの要るんだろうか?」と思っていた毛糸の帽子と手袋を、さっそく身に着けることに。
オーバーランドトラックの看板の前で出発前の写真をパチリ。いざ出発!
ロニークリーク➝マリオンズルックアウト
9:40→11:45(2h5min)、約3.0㎞
いよいよオーバーランドトラックを歩き始めます。
平らな木道も、荷物がずっしりと体にのしかかり思うように進めません。
すぐに森の中に入りました。
妖精が出てきそうな苔むした森、ところどころに小さな滝があったりしてすごく素敵な雰囲気だけど、それを楽しむ余裕もなし。
小一時間かかってやっとの思いでクレーターレークに到着。まだ今日の行程の1/6だというのに、ヘトヘト。
先頭を歩いていたタローとジローは「もう20分も前に着いていたよ」と。私以外は充分に休憩したようで、あっという間にまた出発。
このあたりからぐんぐん高度が上がり、景色も開けてきました。
マリオンズルックアウトまでの急登をなんとかこなして、お昼前にルックアウトに到着。
ルックアウトからはこの景色。
曇り空ですが、クレイドルマウンテンの頂上はしっかり姿をあらわしていました。
今朝キャビンで作ってきたチキンサンドイッチでお昼休憩。強風のため体感温度がすごく低くて、ゆっくり味わっている暇はありませんでした。
さっそくオーバーランドトラックのワイルドなお天気の洗礼を受けました。
マリオンズルックアウト➝キッチンハット
12:10→13:00 (50min)、2㎞
マリオンズルックアウトを出発すると、クレイドルマウンテンにどんどん近づいていきます。
いい景色ですが、吹きさらしの高台なので、強風で体が吹き飛ばされそうでした。
約1時間後、キッチンハットに到着。多くのトレッカーがここでお昼を食べていました。トイレもあり。
クレイドルマウンテンの山頂に登る場合、ここに荷物を置いて向かいます。
私たちは強風で危険なのと疲れもあって、今回はパスすることにしました。
キッチンハット➝ウォーターフォールバレー・ハット
13:20→15:50 (2h30min)、約6㎞
キッチンハットをあとにすると、景色がさらに高地らしくなってきました。
左手にはクレイドルマウンテンのゴツゴツした岩肌。
小さな池がいくつも現れて、青空を映しているのがとてもきれいでした。
クレイドルマウンテンから離れると、ますます視界が開けてきて絶景に!
道も平らで歩きやすく、朝からの疲れも吹っ飛ぶ、爽快な道。
まるで空の上の庭を散歩しているようで、「天空の散歩道」というネーミングが自然と思い浮かびました。
これなら今日の小屋まで楽にいけそうだと思ったけど、甘かった~。最後に急な下りが30分以上も続き、足がガクガクに。
ようやく今晩の宿、ウォーターフォールバレー・ハットが見えたときにはホッとしました。
ウォーターフォールバレー・ハット
ウォーターフォールバレー・ハットは、2021年に建て替えられたばかりでピッカピカ。
まず小屋の玄関には広い荷物置きスペース。
二段ベッドの大部屋は3つもありました。白木のインテリアがオシャレでとても清潔な雰囲気です。
ダイニングルームも広々。大きな三角窓からはバーンブラフの頂上がピタリとはまって見える、ニクい演出。
小屋の横には雨水のウォータータンク。
夕方、小屋の周りを散歩すると、ワラビーがいました。
小屋を遠くからパチリ。大自然に抱かれるように建っています。
私たちの寝床はこちら。10人部屋に、私たち5人と女性トレッカー1人で、ゆったりと過ごせました。
オーバーランドトラック上では山小屋泊かテント泊かを自由に選べますが、テントを選ぶ人も多かったので、山小屋には余裕があることが多かったです。
特に今回はコロナ禍ということで、一日に24人の入山しか認められていなかったからというのもあります(通常は36人)。
夜のひと時。
これからほぼ一緒に行動する他のトレッカーと自己紹介しあったり、家族でカードゲームをしたりして過ごしました。午後9時に就寝。
思っていたよりキツかった一日目でした。
明日は全行程の中で一番ラクな日だそうで、あ~よかった!