今日はアスワンからルクソールへ移動。ルクソールは見どころがいっぱいなのでこれから3泊します。
午後には絶対に見てみたかったラメセス3世葬祭殿へ。色彩豊かな遺跡をじっくり見て回りました。
アスワンからルクソールへ
朝9時前、ホテルのボートでアスワンの船着き場まで送ってもらいました。
船で移動中にびっくりな出来事が。
川の真ん中にサーフボードに乗っている男の子がいて「あれっ?何してるんだろう?」と思っているうちに、その子がスーッと近づいてきて、私たちのボートに外側からつかまってきたんです。
もちろん男の子は腰まで水に浸かっていて、走るボートにつかまるだけでも大変そうなのに、さらに歌をうたいはじめました。
ええっ、これがこの子のお金の稼ぎ方なのかと衝撃でした。たくましすぎる!
でも男の子はほんの少し歌っただけでサーっと私たちのボートから離れていってしまいました。もっといいお客が見つかったのかな。さすがにチップちょうだいって言ってくれたらあげたのにな。
船着き場にはカーチャーターした車が迎えにきてくれていました。
10人ぐらい乗れそうなトヨタのバンで、アスワンからルクソールまではUS$112。お願いしたのは Luxor Safe Tours という現地のツアー会社。スムーズに送迎してくれてよかったです。
アスワンからルクソールまではナイル川沿いだから街が続くのかと思いきや、ほんの少し川から離れると一面の砂漠でした。
ルクソール到着
4時間かかってルクソール西岸の宿に到着。
お世話になった「ナイルウィンド」はとっても素敵な宿だったので、また別ページで紹介したいと思います。
ランチは宿の近くのナイルローズという、ナイル河畔のレストランで食べました。
ラメセス3世葬祭殿(メディネット・ハブ)
部屋で一休みしたあと、元気のある私と次男、三男とでラメセス3世葬祭殿、メディネット・ハブへと出発!
ルクソールの観光スポットを調べているときに、美しい柱の写真を見て一目ぼれ。絶対にここには行きたいと思っていたのです。
西岸のハマダマーケット近くに停まっていたトゥクトゥクと交渉。送り迎えで150ポンド(約750円)で合意。
トゥクトゥクの運転手は気のいいお兄さん。でも運転中に自分のYou Tubeチャンネルを私たちに教えようと後ろを向いて話してくるので、気が気じゃなかったです。
「ちゃんと前見て!」と言うと「僕はアーミーで運転手をしていたから運転技術はバッチリだよ」って言ってましたが。
第一塔門
チケット売り場へ寄り道して、20分ぐらいでラメセス3世葬祭殿に到着。
まずは第一塔門の外側の大きなレリーフ。
この「えいやっ」と敵を打ち据えるレリーフ、アブシンベルで見たような気が。
宿のおかみさんに教えてもらったのですが、ラメセス3世は、アブシンベル大神殿を作ったラメセス2世とは血のつながりはなく、もうちょっと後の時代の人。でもラメセス2世にあこがれて、自分の名前を3世にし、さらにいろいろと2世の真似をしたようです。
塔門の内側には有名な「切り落とした敵の手首を数える場面」のレリーフ。残酷・・・。
午後4時前で日が傾いてきました。観光客が少なくていいかんじ。
第二塔門
第二塔門を入ってからは、美しい彩色のレリーフがあちこちに。
そして、これがぜひとも見てみたかったパステルカラーの柱!
ピンク、青、緑がスタンダードな配色で、さらに黄色まで残っている柱も数本ありました。3000年前にはパステル調ではなくもっとはっきりした色だったのかもしれませんが、現代のこの色合いもとっても素敵です。
一面に星が描かれたブルーの天井も鮮やか!
さらに色鮮やかな羽とカルトゥーシュ。羽の模様の細かさがすごいです。
どこを見てもきれいなレリーフだらけ。
「ラメセス3世」と書かれたカルトゥーシュの彫りの深さが半端なかったです。
自分の名前は絶対に後世に残すんだという執念をかんじました。ラメセスさん、ちゃんと残ってますよ!
最奥部
さらに神殿の最奥部まできました。
ここには屋根がなく、柱も途中でなくなってしまっているものばかり。
でも両サイドにはいくつか小部屋があって、ここも見どころ満載。
お供え物のレリーフ。ファラオの両手の上に載っている、丸くて穴が二つ空いているやつは何なのでしょう?
ジブリ映画にでてくるキャラクターのようでとても気になりました。今にもポヨポヨと動き出しそうな・・。
生命の象徴のアンクを「あーん」とファラオに食べさせる神様。真顔がちょっと怖いです。
色のついたレリーフのある部屋も。
確かこれは番人が「こっそりいいもの見せてあげる」という感じで案内してくれた部屋にあり、少しバクシーシを渡しました。
はじめはバクシーシ面倒くさいなと思っていたけれど、100円程度でさらにいいものを見せてもらえるのなら全然オッケーかも。
神殿外壁
さらに神殿の外壁を見て回りました。
西日の当たる野牛刈りのレリーフ。迫力満点!
神殿の周辺にはまだいろいろ眠っていそうなかんじでした。
夕方5時の閉館ぎりぎりまで見て、帰路につきました。
ラメセス3世葬祭殿の感想
ラメセス3世葬祭殿、かなりよい所でした!
ルクソールではラメセス3世葬祭殿はちょっとマイナーな存在かと思います。でも柱の色の美しさ、レリーフの迫力など、見どころがはっきりしていて、とても印象に残る遺跡でした。
見るべき遺跡だらけのルクソールですが、その中でもぜひおすすめしたい遺跡です。