カリマバード4日目。
朝、道を歩いていたら、杏の木に登って実をとっている女の子二人組にでくわす。目があうと、スカートいっぱいにためた実をひとつ分けてくれた。
カリマバードで牛丼
ここ数日はハイダーインというゲストハウスに夕飯を食べにいっていた。
Kゲストハウスと同じような手作りフルコースメニューを85ルピー(190円)で出してくれるが、こちらはこじんまりしていて旅行者同士の会話も楽しい。
前日は韓国人の男の子が得意料理のチキン煮込みをふるまってくれたので、今晩は日本チームが牛丼を作ろうということに。
ワイルドな牛肉屋さんで1キロの肉を手に入れた。
昼食後は、郵便局近くの3姉妹の家へ、ナッツを手土産に遊びにいった。
次女のタジマハールは小中学生の家庭教師をしていて、学校帰りの子供たちの宿題をみてあげていた。
カリマバードには登山家長谷川恒夫氏を記念した学校、ハセガワスクールがあって、教育水準が高いらしい。
カリマバードに貢献している日本人たちのおかげで、村の人たちは私のような旅行者にも親切にしてくれるんだろうか。ありがたいなぁ。
隣村ガネシュ
次の日はカリマバードの下の川沿いの村、ガネシュへとでかけてみた。
スズキ(乗り合いトラックのこと)初挑戦。
ガネシュの入口で青年といっしょになり、そのまま彼が村のモスクなどを案内してくれた。
昔、川向こうの村ナガルと戦っていたころの城門があり、戦いの生々しさが伝わってきた。すぐ目の前に敵が住んでいるなんて怖かっただろうな。
そのあと青年の家でお茶をごちそうになり、イスラム教をたたえる曲をパソコンで聴かされたけど、正直言って良さが全く分からなかった。
それからまた外へでて、村はずれの川の方へと案内された・・・と思ったら、青年の話題があやしくなってきた。
青年よ、おまえもか・・とガ~ッカリ。まぁ、のこのことついてきてしまった私も悪い。
青年には妹がいたので、「もしあなたの妹が旅先で出会った男性にこんな風な質問されたらどう思う?」って言ってやった。
するとしばらくして「ごめんね。本当は宝石がとれる河原に案内してあげようと思っていただけなんだ。」と言ってきた。ったく。
そんなこんなでビミョーな雰囲気ながら、青年と並んで村に向かって歩いていると、いきなり「あれ!?○×△さんじゃないですか?」と日本語で声をかけられた。
○×△さんというのは私の名前。でも声の主はこれまで会ったことのないパキスタン人。
話をしてみると、この人(メダカちゃんというあだ名)は旅仲間Mさんがちょっとしたことを手伝ってあげているローカルの若者の友人で、その若者から私に会ったらいろいろと親切にするように言われていた、とか。
村社会カリマバードの世間はすごく狭い。
メダカちゃんと話していると、さっきまでの青年は気まずくなったのかあっさりと別れていった。
カリマバードでの日々はこんな風にあっという間に過ぎていった。