シルクロード旅日記 ㉞イーグルネストへミニトレッキング

今日はカリマバードからのミニトレッキング。

片道約2時間のイーグルネストという展望台へ行くことに。

イーグルネストへ出発

水のボトルを3本入れたリュックをしょって、スカーフを巻き、出発!

アルティット村に差し掛かったところで、石壁をよじ登ろうとしている怪しげな日本人を発見。

声をかけてみたら、日本人ではなくベトナム系のオージー(名前はジャック)だった。4年間も旅にでている最中らしい。

彼もイーグルネストに行くというので、一緒に歩き始める。

彼が「ジープ道よりもローカルな裏道を行こう」というので、村人に道を尋ねつつ進む。

途中、大きな桑の木の下で村人たちがビニールシートを広げて何か作業中。

木に登った人が枝をゆすると、まるで雨のようにバラバラ~っと桑の実が降ってきた。

それをビニールシートで受け止めて、一気に回収しようというわけだった。

桑の実はブドウのミニチュアのような形で白く、あっさりとした甘さがおいしい。

「こんな光景が見られるなんて、やっぱりローカル道を来てよかったね」と言い合っていたが、そのうちに道はどんどん細くなり、わずかな踏みあとだけが頼りになってしまった。

大ピンチ!

ついに目の前には茶色い岩山が立ちはだかり、ほかに道はなくなってしまった。

「きっとこれを超えたらイーグルネストだろう」とジャックが言うので、目の前の崖を登ってみることに。

でも途中まで登ったところで、彼が「急すぎてもう無理だ!」と言い出した。

すぐ後ろの私もストップ。

来た道をふり返ると急すぎて下れないし、上にも進めない。

足元は砂が固まってできているのでとても崩れやすく、足を置き換えるだけでズルリと滑ってしまう。

うわ~、これはヤバいことになった。

と、そこに救世主が!!

崖の上にちょうど地元の男の子がいて、困っている私たちを発見してくれたのだ。

すぐにその子の父親がかけつけて、「そこは危ないから動くな!待ってろ!」との指示。

崖の上から投げ下ろしてくれたロープにつかまっていると、父親が下から回ってきて、自分の足を踏み台にしていいから・・と体を張って、何とか私たちを崖の下におろしてくれた。

感謝感謝。

その後、別の道から(実際は別の道があった!)崖の上に登り、おじさんの家族に塩入りミルクティーをごちそうになった。

おじさん一家はちょうど家族総出で牛の冬用のエサを集めていたところだったらしい。

彼らがいてくれて本当によかった!

イーグルネスト展望台

しばらく休憩してから、男の子がイーグルネストへのけもの道を案内してくれた。

やっとのことでたどりついたイーグルネストはとても静かな展望台。

緑豊かなカリマバード一帯がはるか下に広がっていた。

いつもは見上げる場所にあるバルチット城も、ここからはずっと下に見える。

イーグルネストには(この辺りにしては)高級なホテルがあり、その中のガラス張りの展望レストランでスプライトを飲んだ。

谷の下から吹いてくる風がとっても気持ちいい。

指のようにぴょこっと突き出した山、レディフィンガー(6800m)もすぐ近く。

ここは歩きでなく、ジープでやってきて2泊ぐらいのんびりしたいな~と思った。

帰りは花咲く畑を眺めながら歩き、最後にはトラックに乗せてもらって平和にカリマバードに帰りついたのだった。

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