シャトルバスで蘭州の街の中心まで行った私。
でも、おとといからの移動の連続で疲れたので、ちょっと落ち着いた田舎で過ごしたいなと思いたった。
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蘭州でバスターミナル探し
蘭州ではあとで時間を使うことにして、チベット文化圏で山あいにあるという夏河へ向かうことに。
ただ今日はその途中にある臨夏どまりにしようと考えた。
手元のガイドブックを参考にドキドキしながら市バスに乗り込み(どこでも1元、13円で行けるのでとっても便利)無事バス西ターミナルに着き、チケット売り場で「臨夏まで」とお願いする。
と、返事は「没有(メイヨー)」。
出ました!!中国名物「没有」!
なんて喜んでる場合じゃない。
何でないの?もう今日は満席なの?と聞きたいけど、私の中国語は、大学の授業でC評価を取った程度。つまりニーハオはすんなり口にできるけどそれ以上は・・というレベルである。
やる気のなさそうな窓口のおばちゃんに何とかお願いして紙に理由を書いてもらうと、南ターミナルからなら臨夏行きバスがあるらしいというのがなんとなく分かった。
ターミナルの入り口にたむろしていたバイタクに乗り込み、ゴー!
私のガイドに南ターミナルは載ってないので、ただ運ちゃんを信じるしかない。
5分ぐらいでまだ新しそうな(どうりで7年前のガイドには載ってなかったわけだ)南ターミナルへ着いた。
と、いきなり「臨夏(リンシァ)!」と客引きしているお兄さんに出会い、バスまで誘導してもらうことができた。
バス、といってもワゴン車だけど、なかには回族(中国のイスラム教徒)のおじいさんがいて、トレードマークの白くて円い帽子をかぶっていた。ふむふむ、いいかんじ。
ようやくホッとしてバスの席に落ち着く。
臨夏へ
バスは山越え谷越え、ポプラ並木やヤギの群れ、緑の畑に薄茶の山。半分眠りつつも景色を味わった。
途中からそんな予感はしていたんだけど、臨夏の街は期待に反して都会だった。
一泊36元(約500円)の水泉賓館に落ち着き、夕飯はここらで有名な牛肉面。あっさりピリ辛スープに牛肉の角煮のトッピングがとってもおいしい。
いやぁ、旅には体力が必要だとしみじみ感じた一日だった。
回族の街、臨夏
翌朝、早起きして散歩にでかける。
自転車の後ろに鶏を乗せて売っているおじさん達、湯気もうもうのセイロに並ぶ人々、朝の雰囲気に満ちている。
何といっても道行くほとんどの人が白い回族の帽子をかぶっているのが面白い。女性用の帽子は男性のより深めで給食のおばさんみたいだ。
モスクもいくつかあったが、いかにも中国風の武道館のような建物にイスラムの飾りがついていて不思議な感じがした。
そのうち羊を10匹ほど連れて行進していく家族連れを発見。
これはもしや動物マーケットがあるのではと、後をつけてみることにする。
かなり歩いて川の向こうへ渡ると、そこにいた!
羊、羊、羊。人、人、人。
おじさん達が真剣な表情で羊を抱きかかえて買うかどうか思案しているのが可笑しい。
子羊も精一杯抵抗しているやつや、素直におじさんに連れられていくやつなどいろいろ。とってもかわいかった。
夏河へ
宿に戻って、いよいよ目的地・夏河へ出発!
バスは定刻通り出発し、スムーズだなぁと感心したのもつかの間のことだった。
ガラ空きバスは外でお客の呼び込みをはじめ、街の中をグルグル。1時間経ってもまだバスターミナル付近にいたのだった。
でもここでイライラしても仕方ない。期待しないでのんびり、のんびりと自分に言い聞かせた。
ようやく街の外へ出たバスはガタガタ道をのろのろ走る。たったの100kmを5時間かかってようやく夏河に到着したのだった。
自転車でも同じ時間でこられたんじゃ・・・。
~つづく~