炳霊寺(ピンリンスー )というのは蘭州から70kmほど行ったところにある石窟寺院である
外国人向け英語ツアーは600元と高かったので、中国人向けツアー190元に参加することに。
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中国語ツアーに参加
反日運動の盛んな時期だったので、もしツアー参加者に何か言われたらどうしようと心配していたが、ツアーメンバーの4人は極めて友好的な人達でホッ。
待ち合わせ場所のホテルからマイクロバスに乗り込み、まずは黄河沿いに走る。
2時間走ったあと、劉家峡というところからは高速ボートに乗りかえて、巨大なダム湖を進んでいった。
ボートで行く石窟寺院
蘭州はどことなくホコリっぽい大都会なので、辺りの澄んだ空気が清々しい。
ダムの水の色はきれいなエメラルドグリーンなのだけど、途中、黄河が流れ込む辺りであっという間に茶色に変わった。
ボートでどんどん先へいくと、次第にニョキニョキそそり立つ茶色の岩山に囲まれ始めた。自分たち以外にひと気はなく、秘境気分が盛り上がる。
ツアーガイドの青年は、中国語がほとんど分からない私に、なんとか説明しようとしてくれる。
ここは「シーユーチー」の映画の撮影場所になったんだよ、と言われ、う~ん??と考えることしばし。ああ!西遊記のことね!! 確かに雰囲気がピッタリだ。
炳霊寺石窟
いよいよ峡谷の奥にある石窟寺院に上陸。
断崖に沿っていくつもの石窟があった。石窟自体は文化大革命で破壊されたものも多く大したことなかったが、岩壁には表情豊かな仏像や天女が彫ってあり、見ていて楽しかった。
北魏時代(400年ごろ)のもので唯一残っているという涅槃像も。優しいお顔でくちびるがちょっとセクシー。ゆったりした雰囲気で気に入った。
炳霊寺の一番の見どころは高さ27mの石の大仏。唐時代のものらしい。
こんな奥まった谷のなかに、ずーっと昔から座っていたんだなぁ。華やかさはないが、どっしりとしたいい大仏さんだった。 体に沿うような着物の線がきれいなのが印象的。
お寺を出たところの屋台で、ガイドさんが涼皮(リャンピー)という麺料理を買ってくれた。
小麦粉+寒天のような歯触りの麺に油揚げが乗っていて、辛くて酸っぱいタレがかけてある。油揚げとタレはおいしかったが、麺が意外としつこかった。でも初めての味が食べられて満足。
それからダムの湖上レストランに立ち寄ると、続々と豪華な料理が出てきてびっくり!さっきの涼皮が昼食だと思っていたのに。
コイの丸揚げピリ辛ソースや、豚のピリ辛、豆腐のピリ辛、ジャガイモのピリ辛などなど。お腹がいっぱいになった。
帰りのバスは、疲れてほとんど眠っていた。
言葉の分からない私をなんとか輪にいれてくれようとする優しい人達に恵まれて、とっても楽しいツアーだった。
~つづく~