イーグルネストへ行った翌日7月11日は、カリマバードの夏祭りの前夜祭。
旅仲間のMさんのツテで、カリマバード随一の高級ホテルで伝統ダンスを鑑賞をさせてもらえることになった。
前夜祭
フンザの元藩王の家族が経営するというダルバールホテルは、私の旅のレベルからすると別世界の豪華さ。
ただ、肝心のダンスはびっくりするほど地味だった。
というのも、踊り手はおじさんばかり。
服装はパキスタン男性の日常服。なんの飾りもない長いシャツにズボン。
女性の私でも、やっぱり“綺麗どころ”が踊ってくれないと、見ていて楽しくない!!
この夜、ダンスよりも目を引いたのは、ホテルの屋上から見える光景だった。
祭りの前夜祭ということで、カリマバード周辺の山すそのあちこちに火がともっていた。
この火の正体は、村人が燃やしている古タイヤ。
「どうやってあんなところに?」という高さの場所にまで、列になって火がついている。見渡せる限りあちらにもこちらにも火がともっていて、とても幻想的。
時おりタイヤが落下して、火の塊が勢いよく山から転がり落ちてくるのも迫力満点だった。
フンザのお祭り
7月12日はカリマバードの夏祭り。
なんのお祭りだったかは忘れてしまったが、有名人の生誕祝いだった気がする。
村の広場に行ってみると、すごい数の観客!
しかも驚いたのが、男性席と女性席がパッキリと別れていたこと。
人数は圧倒的に男性が多い。
外国人観光客には特別に Foreigner と書かれた席が用意されていた。
これがまた、会場ど真ん中の特等席。
村人たちがずっと楽しみにしてきたお祭りだろうに、ふらりとやってきた私たちが一番いい席に座らせてもらい、申し訳ない気持ちだった。
祭りは、踊りがあったり、コントがあったりの「演芸大会」のような感じだった。
でも昨晩のダンスと同じように、出てくるのは男性ばかり!
女性の恰好の出演者もいるけれど、中身はヤローども。
カリマバードの路上では女性もたくさん見かけるし、イスラムのルールも緩そうだと思っていたけれど、やっぱり女性は表に出ないことになっているらしい。
カルチャーショックを受けたお祭りだった。
祭りの夜のごちそう
夜、カリマバードで仲良くなった美人3姉妹の家に招待された。
ギルギットからやってきた彼女たちの親戚といっしょに、祭りのごちそうを食べさせてもらった。
床の上にきれいな布が敷かれ、そこがテーブルがわり。その布を取り囲んで座った。
料理はお肉の煮込み、きれいに盛り付けされた豆とレタスのサラダ、ごはんとチャパティ。
まるで家の中でピクニックをしているみたい。
3姉妹の心づくしのお料理、すごくおいしかった。