イルファーナの家からマディナホテルに戻って、Mrヤクーにお礼を言った。
ホテルにはカリマバードで仲良くしていた日本人旅行者Mさんからの伝言があり、ますます元気が出てきた。
彼女は昨日、カリマバードからギルギットにやってきたらしい。
悪いことがあった後に気心知れた人に出会えるのはやっぱりうれしい。
Contents
気分復活
午後になってMさんと落ち合ったあと、ほかの日本人旅行者も何人かいっしょに夕飯を食べにでかけた。
Ramzanレストランという店でおいしいビーフカレーを食べ、旅行経験豊富な皆と安宿の話や恋愛話で盛り上がった。
夕飯が終わってホテルに戻る途中、暗い道路では銃をもった兵士が目を光らせていてちょっと怖い。
これが日常だなんて、やっぱりこの辺りは物騒なんだなぁと実感した。
翌日からの数日は体調がイマイチであまり行動もせず、なんだかスルスルと過ぎていってしまった。
Mさんと地元男性しかいないカフェに出かけたり、日本人宿においてある風の谷のナウシカを読んだり。
警察との連絡などでお世話になっていた、Mrスルタンという現地旅行社の社長さんにイスラマバード行きの国内線チケットを手配してもらい、ギルギットに来て7日目にイスラマバードへ出発することになった。
ありがとうマディナホテル
フライトのために朝5時にホテルのフロントへ行くと、 Mrヤクーとスタッフのジャハンギル氏がもう起きて待っていてくれた。
宿泊代の支払いをしようとすると、「困っている人が来たときお金を受けとらないのがこのホテルのやり方だから」と受け取ろうとしない。
いやいや、ちょっと待って!
彼らにはさんざんあちこち連れてもらったり電話してもらったり、お世話になりっぱなしだった。Mrヤクーの家にまで泊めてもらった。
これでお金を払わなかったら、私はただただ迷惑をかけてしまっただけ。彼らになんの得もないじゃないか!?
でも彼らはがんとしてお金を受け取らず、最後にジープで空港まで送ってくれた。
こんなに優しいひとたちがいるなんて・・・。
車の中でMrヤクーが、以前タイに行ったときに貴重品をなくして困ったこと、旅先で写真をたくさん撮ったのにフィルムが巻かれていなくてすごく悲しかったことがある。だからそれからは困っている人の気持ちがよくわかるんだよと、話してくれた。
きっとほかにもいろんな苦労をしてきたから、こんな優しい目の人になったんだろうなと思えた。
マディナホテルの人たちに会えてよかった。心からの感謝の気持ちを伝えてお別れした。
イスラマバードへ
ギルギットの空港では、待合室まで男女別の徹底ぶりにおどろいた。
小さなプロペラ機が飛び立つと、カラコルム山脈が窓の外に広がった。
真っ白で堂々とした山、ナンガパルバット(8125m)も姿を現した。
ただこの時胃がキリキリと痛く、あぶら汗を出して耐えながらのフライトだった。
コメント
大変やったけど 本当にいい旅をしたんだね。言葉ができるってこと
そしていつも ていねいに 日記をつけていることなど 感心します。
こんなに いろんな人たちと知り合って 素晴らしい景色を体験できて
出してくれたTさんに感謝ですね。また 子供たちがこれを読んで
刺激を受けて 自分の人生を生きていくんだろうね。何より無事に帰ってきてよかった。
とっても 楽しく読ませてもらいました。お父さんにも読ませたかったわ。ありがとう。
コメントありがとう。そう言ってもらえると頑張って書いたかいがあるよ。
旅ではいろんな人に出会って貴重な体験をさせてもらいました。
これからもこのブログをよろしく!
はじめまして。チトワン国立公園に行きたくてカンチャさんのHPにたどり着いたら、カラコルムハイウェイやら、懐かしの場所がたくさん詳しく書かれていて、一気に読み進めてしまいました。
しかし、まだまだボリュームがあるので、しばらく楽しませてもらえそうです!
パキで荷物無くされたんですね。私もコスタリカで同じく全部盗まれてフィルムもなくなった経験があります。
その後の周りの人の優しさ、本当に身にしみました。
息子さん達3人も連れての旅、我が家は娘二人なんですが先日タイに行ってきました。
次回はネパール。トレッキングするのはもう少し先になりそうですが(次女2才)子連れでもできるのか!と数年後の楽しみが湧いてきました。
ゆなさん、コメントありがとうございます!読んでいただけてうれしいです。
ゆなさんのブログも見させていただきました。長旅も含めて色々行かれているんですね~。
特にフンザの辺りは訪れた時期が2年しか違わないので、同じ景色を見たでしょうね。
ネパールも何度も行かれているんですね。ゆなさんの娘さんのパタンの写真がいいなと思いました。
私も次はパタンやバグタプルでもゆっくりしたいなと思っています。
チトワンも楽しんできてくださいね!