8日目
いよいよアンナプルナベースキャンプを目指します。
標高4130mは子供たちにとって初めて経験する高さ。
さて無事にたどり着けるのでしょうか・・?
コースタイム
2017年12月20日
マチャプチャレベースキャンプ(8:30-10:50)アンナプルナベースキャンプ
ABCに泊まる?泊まらない?
標高の高い場所では、夜ぐっすり眠れたかどうかが、高山病かどうか一つの指標になります。
朝6時。
起きだしたタローとジローに尋ねると「よく眠れた」とのこと。
サブローはまだぐっすり眠っています。
こんなに気持ちよさそうに寝ているということは、大丈夫でしょう・・。
朝食前に全員元気なのを確認して、今晩はアンナプルナベースキャンプ(ABC)に宿泊することに決定!
ABCまでは2時間の予定。
急ぐ必要もないのでゆっくりと準備を始めました。
ABCに向けて出発
8時半、出発です。
トレッキングを初めて以来、ずーっと毎日快晴だったのに、今日に限ってどんよりとした曇り空。
日頃の行いが悪かったのか・・。
天気が回復することを祈りながら進みます。
ABCへの道はU字谷の真ん中のゆるやかな上り坂。迷うことはなさそうです。
凍っている小川の横をずっと歩いていきます。
子供たちは素晴らしい山の眺めには目もくれず、氷に石を投げつけて大喜び。
左手にはヒウンチュリ(6441m)。頂上にもう少しで手が届きそう。
ここから頂上まで、ほんの数時間で気軽に登れそうに見えましたが、実際はつい昨年も遭難者が出た、本格的なヒマラヤの山です。
高度を上げるにつれ、どんどん新しい山が姿を現してきました。
何度も短い休憩をして、呼吸を整えながら進みます。
1時間ほどで、目指すABCのロッジ群が小さく見えてきました。
ABC到着!
そこからもなかなかABCは近づきません。
結局、予定していた2時間を少しオーバーして、ABCに到着!
NAMASTEと書かれた看板が出迎えてくれます。
まずはこの前で記念撮影!
達成感でいっぱいです。ここまで全員で来られて本当によかった!
この辺りで一番高いアンナプルナI(8091m)は、残念ながら雲の中。
どこが頂上なのかさっぱり分かない状態です。
ABCからの眺めで予想外によかったのが、マチャプチャレの方向です。
MBCよりも400mも高い場所にいるので、山の全景がよく見えます。
本当に何度見ても格好いい!
周辺を散策
ABCでは、一番奥にあるロッジ Hotel Paradise Garden に落ち着きました。
この時期、4軒ほどあるロッジはまだ全部営業中でした。
でもそろそろ店じまい。12月末には1軒だけの営業になるようです。
まずはお昼ご飯。
プレーンライスとチーズオムレツに持参した味噌汁、と、簡単な和定食のような内容で胃に負担のないようにしてみました。
その後、ロッジの裏のモニュメントやタルチョーがある辺りを散策しました。
時々、アンナプルナIの方向から雪崩の音が響いてきます。
アンナプルナIは雪崩が多発するため登山成功率がとても低く、別名キラーマウンテンと呼ばれているのだとか。
そして夕暮れ
夕暮れ時には、大勢のトレッカーが外に出てきてカメラを構えます。
残念ながらアンナプルナIは雲に隠れたまま。
それでもアンナプルナサウスやマチャプチャレの上空が美しい色に染まるのを見ることができました。
12月中旬のABCはどれぐらい寒い?
トレッキング計画中、12月のABCの夜はどれぐらい寒いのかと恐れていました。
-5℃とか、-10℃とか書かれているのを見たことがあります。
実際、私たちが泊まった時は、0度を少し下回っただけのようでした。
早朝にトイレのバケツの水が一部凍っていましたが、水のままの部分のほうが多かったです。
寝るときには、持参の寝袋の上に宿で貸してもらった布団をかけて、快適に眠ることができました。
当然年ごとに違うでしょうが、恐れていた程の寒さではなかったというのが私たちの場合でした。
さて明日の朝は、アンナプルナIの姿が拝めるでしょうか・・。