私たちがアンナプルナベースキャンプトレッキングに行ったのは、2017年の12月13日から23日までです。
出発前は、12月のヒマラヤの寒さと、どの程度の寝袋なら快適に眠れるのかが、とても気になっていました。行ってから「あ~やっぱりこれじゃ寒かった~」じゃ困りますから。
そこで、実際に私たちがトレッキング中に着ていた服装と、
家族のメンバーが3種類の寝袋を使用した結果、ちょうどいいと思った寝袋のグレードについてレポートしたいと思います。
Contents
トレッキング・行動中の服装
標高2000m以下
- 3シーズン用トレッキングパンツ
- 半袖Tシャツ(モンベル・ウィックロン)
- 長袖Tシャツ(マックパック・ジオサーマル)
標高が低い場所では、日中は暑くて半そででよいかんじでした。
朝の出発時や休憩のときには、半そででは少し寒いので長そでを重ねていました。
標高2000m~3200m
- 3シーズン用トレッキングパンツ
- 長袖Tシャツ(マックパック・ジオサーマル)
- ダウンベスト(ユニクロ・ウルトラライト) or フリースジャケット
基本は長そでTシャツで、寒いときにはダウンベストorフリースジャケットの重ね着をしていました。
ダウンベストは握りこぶし大まで小さくまとめることができるので、必要なくなった際にリュックにしまうのにとても便利でした。
標高3200m以上
- 3シーズン用トレッキングパンツ
- 長袖Tシャツ(マックパック・ジオサーマル)
- フリースジャケット(モンベル・シャミース素材)
- ダウンベスト(ユニクロ・ウルトラライト)
MBCからABCへ歩くときには、これにプラスして、ネックウォーマーや毛糸の帽子をかぶっていました。太陽が出ていないと、特に寒く感じました。
標高が高くなるにつれ、空気が乾燥して風が冷たくなってきます。
トレッキング・夜の服装
- 暖かい部屋着風ズボン(裏地フリース)
- メリノウールアンダーシャツ
- メリノウールタイツ
- 長袖Tシャツ(マックパック・ジオサーマル)
- フリースジャケット(モンベル・シャミース素材)
- ダウンジャケット(中厚手のもの)
ユニクロのヒートテックのタイツとシャツも持って行きましたが、就寝中に着ていると暑すぎて目が覚めてしまいました。
メリノウールの方が汗を逃してくれるので、心地よく寝られました。トレッキング行動中にも着ることができるので、メリノウール、おすすめです!
トレッキング中の洗濯事情についてはこちらをごらんください。
寝袋・最適なグレードは?
使ったのは適応温度の異なる3種類
私たちは5人家族なので、色んな種類の寝袋をよせ集めてもっていきました。
主に使ったのはこの3種類。
- イスカ・ダウンプラス・デナリ(最低使用温度‐30℃)
- モンベル・ダウンハガ-800#2(コンフォート温度0℃、リミット温度‐6℃)
- モンベル・ダウンハガ-800#3(コンフォート温度3℃、リミット温度-2℃)
適応温度が低くなるほど、寝袋は重たくなってしまいます。
ポーターに持ってもらえる場合は重さはそれほど気にしないでもいいですが、個人で荷物を持つ場合には過不足ないピッタリの寝袋を選ぶのが重要です!
12月中旬の夜の寒さ
マチャプチャレベースキャンプは標高3650m。アンナプルナベースキャンプは標高4130m。
私たちが宿泊した2017年12月中旬は、新しい積雪はまだありませんでした。
ガイドさんによれば、まだ冬に入ったばかり。これから寒さは本格化するようです。
実際、一番寒いアンナプルナベースキャンプでも、室内は夜中に0℃を少し下まわる程度。
朝起きたときに、部屋においてある水筒の水は凍っていませんでしたが、トイレのバケツの水は一部だけ凍っていました。
腕時計に温度計がついていたのですが、腕に巻いて寝ていたため、正確な室温を計ることはできませんでした。
寝袋比較の結果
さて、実際に、適応温度のちがう3種類の寝袋を使用した結果ですが、
*イスカは暖かくてなんの問題もなし。各ロッジで貸してもらえる布団も必要ありませんでした。
*モンベル#2も問題なし。寝袋の上から布団をかければ、さらに快適です。
*モンベル#3の場合は、そのままでは少し寒く、布団は必須でした。
実はモンベル#3では寒さに耐えられるか心配で、さらに追加の寝袋を持っていっていました。化繊素材の安い寝袋です。
アンナプルナベースキャンプではこれとモンベル#3を二重にして使い、さらに布団を上から重ねたので、問題なく寝ることができました。
最適なグレード
結論としては、ズバリ、モンベルダウンハガー800#2がピッタリです!
もちろんお金に余裕のある方は、イスカやモンベル#1のようなハイスペックな寝袋でもいいと思います。
モンベル#3単独使用では、万が一布団を借りられない場合には寒さにふるえるはめになってしまい、ちょっと心もとないです。
すでに#3を持っていて#2に買い替えるのがもったいない場合は、ポーターに荷物を持ってもらえるのなら、追加でもう一つ別の寝袋を持っていって、2つ重ねて使用するのも手だと思います。
まとめ
このページでは2017年12月中旬の様子をお伝えしました。
秋や春のシーズンにはこれよりも1段階暖かく、12月下旬から1月中にはこれよりも1段階寒くなることが予想されます。
ちなみに各ロッジでは無料で布団を貸してくれます。
でも数に限りがあるので、ロッジ到着後なるべく早くにロッジの主人にお願いして、自分の部屋にもらいましょう!
はじめから布団を当てにして、ちゃんとした寝袋を持って行かないのはちょっと危険です。
ガイド付きのトレッキングの場合は、ガイドが気を利かせて早めに布団を確保してくれるはずです。