
ネパールに到着して3日目、いよいよトレッキングの開始地点ファプルまで移動します。
ファプルへは乗り合いジープや公共バスで行くのが主流のようですが、もう若くない私たちはちょっとお金をかけてプライベートカーで行くことにしました。
事前の情報では公共の乗り物で約10時間ということだったので、プライベートカーならもう少し早く着くかなと思いきや、10月の洪水のせいで道路状況が悪く、きっちり10時間かかり、とても疲れた一日でした。
カーチャーターの手配
車の手配は旅行出発の2か月ほど前にやっておきました。
いくつかのカーチャーター会社にメールを送り、ファプルまでの料金を問い合わせ。
反応が早かった2,3社の中から一番料金が安かったところを選びました。
それが Smile Car Rental で、ウェブサイトには主な目的地の料金表も出ています。
ファプルまでは 33,000ルピー。約3万6千円と安くはありませんが、ぎゅうぎゅう詰めのジープやバスに揺られて次の日からのトレッキングに悪影響が出るよりはよいかと思い決めました。4人分なのでそこまで悪くありません。
10%のデポジットを社長の口座に振り込むと予約完了。すべてスムーズで、おすすめできる会社だと思います。
カトマンズを出発
12月6日朝6時すぎ、タメルのホテルまで車が迎えに来てくれました。

ピカピカに磨かれたトヨタの4WDフォーチュナーにまじめそうな運転手さん。きっとインド製のなんちゃってジープがやってくるだろうと思っていたので、高級感にビックリしました。シートベルトもばっちり使えました!
上の写真は道中で撮ったもので、朝ピカピカだった車がすでに薄汚れてしまっていますが、こんなに立派な車はネパールではとても珍しかったです。

早朝のカトマンズは渋滞もなくスイスイ。空いていたのはこの日が土曜日で休日だったからかもしれません。

ドゥリケルの丘あたりから工事区間が増えて道が悪くなっていきました。

さらに丘を下って川まで下りると、もともとあった道が洪水で流されたのか、ただの河原(というか川そのもの)が道の代わりになっていて、揺れること揺れること。

ようやくまともな道にもどり、のどかで美しい山と川の風景が広がりました。
12時すぎ、ジリとの分かれ道近くの村に到着。ここでお昼休憩。
道路が本来のものじゃなかったせいで、カトマンズからまだ115㎞なのに5時間以上もかかってしまいました。

車に揺られ続けて食欲もないので、チョウメン(焼きそば)を2皿だけ頼んでシェアしました。チョウメン2皿とミネラルウォーター1本で300ルピーと、格安ローカル価格でした。

ジリやラメチャップ空港へはこの先で道が分かれますが、ファプルへはまた同じ川沿い(スンコシ沿い)を東へと進みます。

1時間ほどで大きな橋を通過。
ここからいよいよ進路を北へ変え、延々と続く山道へと入ってゆきました。

山の中は道路工事こそありませんでしたが、ピンカーブの連続。道路の幅は車1台分ちょっと。そして大型トラックが結構な頻度で向こうからやってくる!
我がチャーターカーはカーブごとにクラクションを鳴らし、安全運転で進んでいきましたが、万が一相手がスピードを出しすぎたりしていると正面衝突してしまいそう。

山の中では「こんなところに?」という辺鄙な場所に急に街が現れたりしました。
そしてすぐ横を走る車におかまいなしに、道路で遊ぶ子供たち。道端に座り込んで何やら作業をする婦人たち。おまけに急に飛び出してくる家畜たち。
一時も気の休まらない道で、運転手さんは本当に大変だったと思います。
エベレストビューポイント

そしてある時、カーブを曲がると正面に雪山がドーンと現れました。「おお~っ!」と大興奮。

一番近くに大きく見えたのは、ロールワリンヒマールの名峰ヌンブール(6958m)、カタン(6852m)、カリョルン(6530m)。

そして右側に目を移すと、なんと、見覚えのあるあのお方!
えっ、エベレスト、もう見えちゃうの!?(左から2番目のてっぺんまで黒っぽい山です)
それにしてもめちゃくちゃ格好いい!
ここから見えるエベレスト、騎士たちに守られている王様のように見えました。

ここはPattaleという村で、知る人ぞ知る「車で来られるエベレストビューポイント」ということです。ロッジもいくつかあり、ネパールの人たちが小旅行で来るような、雰囲気の良い場所でした。
ここからだとまだエベレスト山群は遠いのですが、それでも大迫力を感じました。この先トレッキングで近づいていったらどんなにすごいんだろうとワクワク!
ファプルに到着
曲がりくねった山道をたっぷり3時間は走り、ようやくサレリの街を通過(下の写真)。

サレリから10分ほどで今日の目的地ファプルへ到着! ファプルは舗装路が通じている中では一番奥の集落です。
時間は午後4時半。出発してからちょうど10時間で、辺りは薄暗くなりかけていました。
運転手さんにはカーチャーター代に加えチップを渡してお別れ。
チャーター代はそれなりに高かったとはいえ、これからまた10時間もあの命の危険と隣り合わせの道を運転してカトマンズへ戻ってもらうのは本当に申し訳なく感じました。いや、運転手さんとしては仕事だからよいのでしょうけど、ネパールの人の仕事は大変だなぁ、ありがたいなぁと思いました。
運転手さんは「日暮れまでカトマンズ方向に走ってどこかで1泊して、明日カトマンズへ戻るよ」と言っていました。

ファプルで最初に入ろうとした宿は、残念ながら冬季休業。メインストリートからちょっと入ったところにあるマウントカイラスロッジに落ち着きました。
老夫婦が経営するこの宿は、トレッキングを通して2番目に質素なつくりでしたが、値段も格安。
1部屋500ルピーは普通の値段でしたが、食事がほぼローカル値段(ダルバート350ルピー、トゥクパ250ルピー)だったので、4人で1泊2食で計4000ルピー程度の支払いでした。

初めに質素な宿だったのは、今後の期待値が下がって良かったかも。
それにしても10時間の車移動は座っていただけでも疲れました。日程の計画中には「ファプルに着いてから2時間ぐらい歩けるんじゃない?」なんて言ってたけど、とんでもない。夜9時にはバタンキューでした。
そうそう、ちなみにネパールの人はファプルではなくパプルと発音していました。
明日はいよいよ歩き始めます!
